投稿日時:2015年2月8日
毎度お世話になっております。
今日は、私がなぜニュージーランドからの輸入を始めたかについてお伝えしたいと思います。
2008年後半、忘れもしないリーマンショックが起こりました。8月頃より鉄スクラップが暴落し(7万円/トン⇒1万円/トン)、一体どうしたんだろう、と思っていたところ、10月末より我が国、特に製造業に大きな影響があらわれました。弊社のお客様も軒並み半分以下の操業率となり、当然スクラップの発生も激減しました。週休3日が当たり前となり、工業地域は火の消えたようになったことを今でも鮮明に覚えています。
結果的には予想より早く、半年程度で状況は随分と回復いたしましたが、2009年初頭には「これからどうなるのだろう」という不安でいっぱいでした。多くの皆様が同じお気持ちでいらっしゃったと思います。
色々考えましたが、なかなか良い案は浮かびません。四苦八苦しながらも、最終的には「まあ、なんとかなるだろう」と考えるようにしました。また同時に、外の世界に目を向ける良い機会かもしれない、と思いました。
それまで私は仕事に追われ、年間300日以上仕事しておりましたので、海外に出かける、などというのは夢のまた夢、かみさんには「引退したら海外旅行に連れていくから」などと根拠のない話でお茶を濁していた位でした。
幸い?仕事が暇なので、なんとか3~4日位なら会社を留守にしてもなんとかなりそうです。そこでどこへ行こうかと色々考えました。もちろん何のつてもなく、情報もありません。ただ考えたことは、「人の行かないところ」「治安の良いところ」そして「食べ物が(自分にとって)食べられそうなところ」(私は偏食です)。
ご存じのとおり、それ以前から、多くの会社が主として東南アジアに商材を求めて出かけて行きました。そんなところに弊社のような小さな会社が出かけて行っても袋叩きになるのは目に見えています(笑)。考えた末に思いついたのがニュージーランドでした。
彼の国には20数年前、学生時代に一度旅行に行ったことがありましたが、それっきりで、まったく伝手も知り合いも無く、当然英語も全然しゃべれません。そこで現地で通訳をしてくれる会社を探し、合わせて現地のスクラップ業者の事情を出来るだけ調べてくれるようにお願いしました。相手さんからは「スクラップ?、古い自動車かなんかのことですか?」と聞かれ、頓珍漢なやり取りをしながらも「とりあえず一回行ってみよう」ということで2009年4月に初めてオークランド空港に降り立ちました。
長くなりましたので続きます。
不安でいっぱいのオークランド